陥没乳頭とは?
陥没乳頭とは、乳頭が陥没している状態をいいます。陥没の程度として、刺激や吸引によっても容易に突出し得ない重度な陥没から、乳頭に刺激を与えることで突出してくる程度の軽いものまで、さまざまな段階があります。軽度な陥没の多くは、乳頭周辺部の皮膚が堤防のように高まっており、中心部のみが陥没している状態です。また、重度な陥没は、乳管束とよばれる組織が、乳頭を強く牽引しているために起こります。程度の強い陥没ほど手術の対象となり、また、強い陥没ほど完全に突出した乳頭を形成することが難しくなります。
陥没乳頭の原因
陥没乳頭は、乳管の発育障害による萎縮や短縮が原因と考えられています。乳腺炎後の癒着によって陥没が発生することもあります。また、脂肪塊の重みで乳管を引き込むとの報告もあります。いずれにしても、原因が明らかにわかっているものは少ないのが現状です。
陥没乳頭の欠点
- 授乳の際に障害になる
- 陥没により汚染されやすく、乳頭周囲炎を起こす
- 見た目(美容)の問題
手術の適応
陥没乳頭の程度はさまざまです。仮に、程度が軽い陥没でも心理的に負い目を感じ、手術を受けることによって精神的に改善されるのであれば、手術の適応になると考えます。もちろん程度の強い陥没であるならば、手術以外に改善する方法はありません。
手術方法
陥没乳頭の手術方法には、次の2つのアプローチに分けられます。
- 乳管を切らずに乳管周囲を剥離し、皮膚を形成することで突出を図る。
- 乳管を切離し、乳頭を突出させる。
当然のことながら、前者のアプローチ法が多く用いられます。乳腺炎を繰り返し乳管の温存が無理な場合のみ、後者の適応となります。手術方法は、授乳の可能性も考慮して選択します。 |